【物凄い美人】

4/6
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
俺は、『何か』に突き動かされるかの様に猛スピードで目の前の一本道を走った! とっ! 「おわっ!!」 またもや! 目の前に! 一人の美人が現れた! 俺は! 危うく!その人にぶつかりそうになった。 「な、何するんですか!危ないじゃなですか!」 「すいませーん」 またしてもTシャツ姿の美人だった。 (アンケートの美人とは、別の人間…だよな?) その美人は、 ちょっと大きめで縦長の『箱』を両手で持っている。 その箱の側面に 『募金箱』と書かれていた。 で… またもや、その美人のTシャツの胸のあたりに今度は、 『暮らしの「ク」』 と、意味不明の言葉がプリントされていた。 「募金、お願いしまーす」 と、ニコニコしながら語りかけてきた。 「急いでるんです!」 (その理由は分からないが) 「そう言わずに、募金お願いしますよぉ」 うん? よくよく 見てみると… その箱の側面に書かれている文字… 『暮金箱』。 漢字、間違ってる。 『募金箱』の 『募』の字が 『暮』に… 『暮金箱』って… 『暮らしのためのお金』か。 まあ『意味合い的』には、それはそれで合っているような…。 「募金(暮金?)、お願いしますー」 「わ、分かりましたよ。募金しますよ」 と、俺はポケットをまさぐると、何となく見覚えが有るサイフが出てきた。 「百円で良いですね?」 俺は『募金箱』ならぬ『暮金箱』に硬貨を一枚入れた。 ちゃりーん 「それじゃあ!」 と、俺は走り去った。 「あの!今、入れたの五十円玉ですがっ!」 という声が聞こえてきたが、俺は構わず走った!
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!