【物凄い美人】

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俺は! 更に!猛スピードで道を走った! とっ! 「おわーっ!!」 またまた!またもや! 目の前に! 美人が一人、踊り出てきたのだ!!! 俺は! またまた、危うく!その美人にぶつかりそうになった。 「な、何するんだ!危ないじゃないか! って、言うか!めちゃめちゃ急いでるんだよ!」 またしても!相手は、Tシャツ姿の美人だった! (アンケートや募金の美人とは、別の人間だよね?) 今度は、 全くの『手ぶら』… バインダーも募金箱を何も持っていない。 その美人のTシャツの胸のあたりに 『何も無しの「ム」』 と、またまた意味不明の言葉がプリントされていた。 (『ム』って『無』って事?) 「どいてくれないか!本当に急いでるんだ!!」 俺は、必死に叫んだ。 と… 「本当に覚えていないんですか?私の事」 その美人は 全くの無表情で、 静かに語りかけてきた。 「…え?」 と、その時! その美人の 表情…と言うか『顔そのもの』が 突然! 『ぐにゃり』と歪んだ! 「これなら… 覚えてるでしょ?」 「ああっ!」 俺は! 恐怖のあまり、体が硬直して動かなくなってしまった!!! 「あ!あなたは!もしかして…」 俺は その相手の顔が歪んで『変形』した途端! 一瞬で、彼女の事を思い出したのだ!! 俺は! 『どこかに、向かって』道を急いでいたんじゃなかったんだ! 『ある場所から逃げる為に』道を急いでいたんだ!!! その美人の Tシャツにプリントされていた『言葉』… 『アンケート』の『ア』 『暮らし』の『ク』 『何も無し』の『ム』 『ア』 『ク』 『ム』 『ア・ク・ム』 『悪 夢』…………………。
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