第1章

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あれは遠い昔。 幼い頃に交わした約束。 『――じゃ、約束っ。大人になったら、私と――』 ピピピピッ!『朝だごらぁ!パンにジャム塗って食えやぁ!』 「…………」 むくりと起き上がり、いらないおっさんのセリフつき目覚ましを止める。 安かったから昨日買ったけど……朝から不快な目覚めだな。 「せっかくいい感じの夢見てたってのに……」 次から鳥のさえずりつきの目覚ましにするか……。 盛大な寝ぐせつきの頭を軽く手櫛をかけながら、枕元にある携帯を開く。 なんか習慣だな。朝起きて携帯開かないと変な感じする。 いわゆる携帯依存症かもしれない。
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