第1章

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『――おい、聞いてるか?』 過去の苦労を思い出してしまい、軽く頭を抱えていると、奴から返事を求められた。 「ん?いや、全く聞いてなかった。なんて?」 『お前……まあいい。来週、暇か?』 「就職浪人中のお前と違って割と忙しい」 『……ほぉ、そうかそうか。じゃ、お前は同窓会不参加って伝えとくわ』 「わりぃ、冗談冗談。同窓会?いつのだ。高校?それとも中学?」 『いや、幼稚園時代の』 「幼稚園って……珍しいな」 幼稚園の同窓会って、あんまり聞かない気がする。
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