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そうだ。
思い出した。
船はどの魔族も欲しがる。
だから、私はたくさんの船を作って王様に渡した。
長い間、私がいなくても大丈夫なように。
まだ小さな私は、他の魔族に攫われないように人間界で隠されたのだ。
大人になれば、誰も私を連れて行くことは出来ない。
そして
「待ちわびたぞ」
部屋の中が金色に輝く。
妖精たちが踊っている。
くるくるくるくる、金色の光をまき散らしながら。
その光の波に浮かぶ船。
20年前、私が作り出した船だ。
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