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「3時半・・・、約束・・・」
記憶の奥を覗いてみる。
小さな公園。
満天の星空。
はちみつ色の大きな月。
赤い手袋。
泣いている小さな女の子。
あれは私だ。
私の前に誰かいる。
あれは・・・。
キーン
耳鳴りがして、目を閉じているのに世界がグラグラと揺れる。
ベットの上で座り込んでいた私は、眩暈でそのまま倒れ込んだ。
いつもそうだ。
思い出そうとすると、決まって酷い眩暈が襲ってくる。
脳みそをグルグルかき混ぜられているような酷い眩暈に耐えながら、それでも新たな発見を大切に抱きしめる。
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