第1章

7/16
前へ
/16ページ
次へ
突然、部屋の中を突風が駆け抜ける。 ゴーっと風の唸り声がした。 そんなバカな! 窓はちゃんと閉めているのに。 伸ばした手を、冷たい手でつかまれた。 誰? 眩暈と突風で目を開けられない。 でも、確かにそこに誰かがいるのだ。 つかまれた手から、流れ込んでくるものを、必死で追いかける。 それは、遠い記憶。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加