第1章

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「どれくらい?どれくらい大きくなればいいの?」 泣きじゃくりながら聞いた。 黒い影。 その影は、とても大きく見えた。 「そうだなぁ」 影がゆっくりとしゃがんで、私と目を合わせた。 赤い瞳。 宝石みたい。 長い髪が揺れて、尖った耳が見えた。
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