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その一言にはさすがの裕も苦笑した。
そうこうしているうちに、暗闇から光で道を照らして電車がやってくる。
周りも乗る準備をし【乗車口】と書かれた場所に集まる。
ちょうど裕の前に電車の出口が止まると、偶然にも弓矢がいた。
目が合う
扉が開くなりこちらに向かって「おお! ちょうどよかった!!」とぶつかってきた。
周りがざわつく。
裕は周りの目を気にして恥ずかしくなって、素早く立ち上がり弓矢の手を引きその場を離れた。
「キャ―――!!」
今まで裕たちがいた場所から叫び声が聞こえた。
周りがどよめきだした。
瞬間、周りの声が叫び声が伝染していく。
「え、何!! ……どうしたの!?」
弓矢は動いていた足を止め、即座に振り返った。
裕も同じ場所に目を向けた。
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