捕食者

3/4
前へ
/4ページ
次へ
その一言にはさすがの裕も苦笑した。 そうこうしているうちに、暗闇から光で道を照らして電車がやってくる。 周りも乗る準備をし【乗車口】と書かれた場所に集まる。 ちょうど裕の前に電車の出口が止まると、偶然にも弓矢がいた。 目が合う 扉が開くなりこちらに向かって「おお! ちょうどよかった!!」とぶつかってきた。 周りがざわつく。 裕は周りの目を気にして恥ずかしくなって、素早く立ち上がり弓矢の手を引きその場を離れた。 「キャ―――!!」 今まで裕たちがいた場所から叫び声が聞こえた。 周りがどよめきだした。 瞬間、周りの声が叫び声が伝染していく。 「え、何!! ……どうしたの!?」 弓矢は動いていた足を止め、即座に振り返った。 裕も同じ場所に目を向けた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加