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そんな俺を抱き締めて、護衛をして貰いましょうね、と美弥姉。
でも護衛してくれるのも女性じゃ、その人達も危ないんじゃ?
口にはしないのにそんな心配が伝わったのか、大丈夫よ、とアリアナさんが優しく言う。
「全員、複数の武道の有段者で、最低四人一組で行動するから。それなら二人ずつに分かれる事も出来るからトイレとかで離れる時も一人にはならないでしょう?」
おぉー、そういう事もちゃんと考えられてるんだ?凄いな。
「だから安心して任せて頂戴」
有無を言わせぬ迫力のある笑顔のアリアナさんに、大人しく頷くしかない俺だった。
と。
「あの」
稜也がおずおずと口を開く。
「俺にも早雪の護衛をさせて下さい」
それにアリアナさんは、早雪ちゃんが良いなら良いわよ、とあっさり許可を出した。
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