two

5/7
前へ
/42ページ
次へ
悠星「ここにきて正解だったな」 本当にそこは人がそんなにいなくて静かな場所だった。 悠星「ここら辺でいいかな。ん、ここ座りなよ」 そういって腰に巻いていたシャツを芝生の上に敷いてくれた。 千雪「ダメだよ。汚れちゃうよ」 悠星「大丈夫。浴衣汚れるほうがダメだから」 千雪「ありがとう」 座って少し話しているとドーンと大きな音が鳴り目の前にはいくつもの綺麗な花が広がる。 千雪「すごーいっ!!ねっ、矢吹く…っ!!」 矢吹くんの方を向くと一瞬だけ触れた唇。 今何が起きたのか分からなくなって固まってしまう私。 悠星「…ごめん。千雪ちゃんが可愛すぎて…」 そうじゃない…。 私が聞きたいのはそんなことじゃなくて… どうしていいか分からなくなった私は立ち上がり帰ろうとした。 悠星「ま、待って!」 腕を掴まれ止められる。 千雪「離してっ!」 悠星「千雪ちゃんっ、話聞いてって!」 涙を堪えるものの次から次へと溢れてくる。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加