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悠星「ここにきて正解だったな」
本当にそこは人がそんなにいなくて静かな場所だった。
悠星「ここら辺でいいかな。ん、ここ座りなよ」
そういって腰に巻いていたシャツを芝生の上に敷いてくれた。
千雪「ダメだよ。汚れちゃうよ」
悠星「大丈夫。浴衣汚れるほうがダメだから」
千雪「ありがとう」
座って少し話しているとドーンと大きな音が鳴り目の前にはいくつもの綺麗な花が広がる。
千雪「すごーいっ!!ねっ、矢吹く…っ!!」
矢吹くんの方を向くと一瞬だけ触れた唇。
今何が起きたのか分からなくなって固まってしまう私。
悠星「…ごめん。千雪ちゃんが可愛すぎて…」
そうじゃない…。
私が聞きたいのはそんなことじゃなくて…
どうしていいか分からなくなった私は立ち上がり帰ろうとした。
悠星「ま、待って!」
腕を掴まれ止められる。
千雪「離してっ!」
悠星「千雪ちゃんっ、話聞いてって!」
涙を堪えるものの次から次へと溢れてくる。
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