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chiyuki side 千雪「嘘でしょ…っ、もう、遅れちゃうよ……っ」 改札の前で慌てて定期を探す。 「これ、落としてあるやつじゃない?」 顔を上げると見たことない学校の制服を着た男の人。 「ん、?」 千雪「っ、あ、ありがとうございます///」 「いいえ。あ、ヤベっ、電車来るよ」 時計を一瞬チラッと確認して慌てて改札を抜ける。 2人でホームに向かってダッシュするが1歩遅くて電車は行ってしまった。 「…はぁ、はぁ、…うわー、マジか…」 千雪「…はぁ…あ、あの…なんか、ごめんね」 「ん?あぁ、大丈夫。気にしないで」 ニコッと笑った笑顔に胸が高鳴った気がした。 近くにあったベンチに座った彼に私はどうしていいか分からずに立ったままでいると、 「隣どーぞ」 そう言って隣の席を叩いた。 千雪「あ、ありがとう」 「なぁ、名前聞いていい?」 千雪「…小田桐 千雪」 「俺は矢吹 悠星。よろしくね?」 千雪「こ、こちらこそよろしく…///」 ぎこちなくだけど電車が来るまでの少しの時間他愛のない話をした。
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