two

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それから何日か経っても矢吹くんを電車で見ることはなかった。 今日はいるかな………? なんて、毎日探してしまっている自分に呆れる。 ポンポン 「よっ!」 肩を叩かれ振り返ると会いたかった人。 千雪「っ、矢吹くんっ!!お、おはよ」 悠星「はよ。久しぶりな感じすんね」 千雪「だね。」 会いたかったはずなのに、目の前にすると緊張して話せなくなる。 千雪「…こないだは大丈夫だった?…怒られちゃった?」 悠星「あぁ、全然大丈夫だったよ笑 そっちは?」 千雪「遅刻…だったけど大丈夫だった笑」 悠星「ならよかった。千雪ちゃんっていつもこの時間の電車なの?」 千雪「うん。」 悠星「んじゃ、俺もこれからこの時間にしよっかなぁー」 千雪「え?」 悠星「…嘘嘘、そんな嫌がられることしないから」 千雪「あ、い、嫌…じゃないよ///」 悠星「…ははっ、ありがと。んじゃ、一緒にしよっかな笑」 ニコッと向けられる笑顔に胸がうるさく音を立てる。 これからは矢吹くんに会えるんだ…。 そう思うと嬉しくてこれからの通学が楽しくなる予感がした。
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