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それから何日か経っても矢吹くんを電車で見ることはなかった。
今日はいるかな………?
なんて、毎日探してしまっている自分に呆れる。
ポンポン
「よっ!」
肩を叩かれ振り返ると会いたかった人。
千雪「っ、矢吹くんっ!!お、おはよ」
悠星「はよ。久しぶりな感じすんね」
千雪「だね。」
会いたかったはずなのに、目の前にすると緊張して話せなくなる。
千雪「…こないだは大丈夫だった?…怒られちゃった?」
悠星「あぁ、全然大丈夫だったよ笑 そっちは?」
千雪「遅刻…だったけど大丈夫だった笑」
悠星「ならよかった。千雪ちゃんっていつもこの時間の電車なの?」
千雪「うん。」
悠星「んじゃ、俺もこれからこの時間にしよっかなぁー」
千雪「え?」
悠星「…嘘嘘、そんな嫌がられることしないから」
千雪「あ、い、嫌…じゃないよ///」
悠星「…ははっ、ありがと。んじゃ、一緒にしよっかな笑」
ニコッと向けられる笑顔に胸がうるさく音を立てる。
これからは矢吹くんに会えるんだ…。
そう思うと嬉しくてこれからの通学が楽しくなる予感がした。
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