第17章 片思い

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「どうだ?今度は少し染めようか――」 囚われた 当初から変わらない。 鏡の前に座って 律は異常なほど丁寧に僕の髪をとかす。 「アッシュ系がいいな。どうだ?」 「……構いません」 「髪はクールな雰囲気に。そこにあえてフェミニンな花柄でも持ってくる。目元にはフューシャピンクのラインを入れようか」 それこそ何時間も そうしていることもあった。
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