第17章 片思い
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今日の律はいつもより執拗に 僕の瞳を覗き込んでくる。 「これが……欲しかったんです……」 「そうだろう、そうだろう」 どうしたって 自分をコントロールできない。 「お兄様には分かっていたよ」 どうしょうもない僕の姿を 目に焼き付けるように。 「ンッ……!」 そのまま 壁際に乱暴に僕を押し付けると――。
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