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「ハナが頼んどるじゃろうが!ホック閉めてやらんかい!」
「いや、しかしですねお父さん」
「誰がお前のお義父さんじゃボケ!!」
先ほど閉めた扉の中から怒鳴り込んできたのは、ハナさんではなく、ハナさんの皮を被ったオジサンだ。武道家のオジサンは、ハナさんの皮を被っても迫力があり、思わずのけぞってしまう。
ただ、会話をするときに、あまりにも顔を近くに寄せるため、その可愛らしさと甘い匂いに一瞬心を奪われるが、すぐにブラホックオジサンの姿が頭をよぎり、げんなりしてしまった。これがトラウマでハナさんとキスできなくなったらどうするつもりだ。
「オジサンは自分の体にブラを装着されるのに、抵抗は無いんですか?」
「そんな訳あるかい!自分の体にブラを装着されるのに抵抗が無いってどんな性癖じゃ!」
「ならば、僕の判断は間違っていないはずです!そうでしょう?」
「しかしな!今はあんな身なりでもなぁ!心は乙女なんじゃ!ハナの気持ちを汲んでやらんかい!」
「じゃあオジサンが装着させてくださいよ!オジサンがあんなに筋肉付けるから、ハナさんが困っているんじゃないですか!」
「ワシだってそうしたいわ!でもな!『パパはキモいから近寄らないで』って怒られるんじゃ!!」
「それもアンタの日ごろの行いのせいじゃねぇか!!」
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