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「えへへ……ヒロシ君の手はあったかいね!髪の上からでも伝わってくるよ」
それはオジサンの頭が寒いからではなかろうか?そう思ったが、彼女を傷つけてしまうかもしれないので、声には出さなかった。
オジサンも言っていたが、彼女の心は乙女なのだ。どんな外見であっても、ハナさんは僕の彼女だ。今までの自分を省みた。
僕くらいは、優しくしないとな。
「それでねヒロシ君、ちょっとお願いがあるんだけど……いいかな?」
「なに?」
「あのね……」
ハナさんは俯いてもじもじしている。人に言い難いお願いなのだろうか。でも、僕は彼女のお願いを聞きたい。いつも優しかった彼女に、優しくしたいのだ。
「どんなお願いでも聞くよ。何でもするから、恥ずかしがらないで言ってみて?」
「……うん!じゃあ、言うね?」
ハナさんはおもむろに立ち上がった。時間が止まっているかと思うほど、ゆっくりと。股間にぶら下がるヒョウタンを、小刻みに揺らしながら。
「あのね、その……ブラホックを閉めるのに頑張ってたら、汗かいちゃったの。だからパンツを取り換えようと思って、穿こうとしたら、足が太すぎて持ち上がらなかったんだよ。パパの力で持ち上げたら、破れちゃうと思うんだぁ。だからね……」
ハナさんの丸太のような脚の間には、女性ものの下着と思しき布が引っかかっていた。
「ヒロシ君、パンツを持ち上げてくれるかな?」
「あっ。僕、今日は先に上がります。お疲れっしたー」
僕は彼女のいる部屋から立ち去った。
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