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突然、ボクの眼の前に、杏奈を背負った5人のボクが現れると、それぞれが勝手に動き始める。
そう、まるでVRシミュレーターを覗いているかの様に、5人のボク達が一斉に五つの異なる方向へと動き始めたのだ。
キミは奇妙に思うかも知れないが、今のボク自身、初めて視るこのvisionを、驚くほど冷静に受け入れていた。
まあ、動いているのが自分自身っていう状況もあるかもしれないけどね。
これは後で判った事だけど、このvisionを視ている時間はリアルタイム換算ではなく、おそらく数コンマ位程度の出来事みたいだ。
上手く説明出来ないけれど、実際には視ているというよりも、脳内で感覚として感じているのかもな。
まぁ詳しいことは後でまた説明するよ。
ここからは、キミにも判り易く理解してもらう為に、ボクが今は一度に視ている数パターンのボクのvisionを、キミ自身の視点で一人ひとり追って視てもらおう。
1人目のボクのvision
発光体が消えた方向と同じく真ん中の通路を真っ直ぐ奥へと進む。→次の21ページへ進む
2人目のボクのvision
元来た階段を登って戻る。→22ページへ進む
3人目のボクのvision
通路の手前を右手に曲がる。→23ページへ進む
4人目のボクのvision
通路の手前を左手に曲がる。→24ページへ進む
5人目のボクのvision
このままこの場所に留まり、発光体が戻るのを待つ。→25ページへ進む
さあ、ここからはキミ自身の選択で、ボクの5つのvisionを追ってくれ!
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