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ウ~ウ~ファンウ~ファンウ~ファンウ~ピーポーファンウ~ピーポーファンウ~ピーポーファンウ~ピーポーファンピーポーウ~ピーポーファンピーポーウ~ポーファンウ~ピーポーファンウ~ピーポーファンウ~ピーポーファンウ~ピーポーウ~~~~
消防車やパトカー、救急車などの緊急車輌が十数台も連なって、思い思いのサイレンをハモらせ、赤色灯をぐるぐる派手に回転させながら、猛スピードで颯爽と走り抜けていく。
「うるせーなーバカヤロー!!」
隣の部屋から浪人生の引きこもり兄貴が叫ぶ。
仕方ないじゃん、有事なんだから。
あの調子じゃ今年も又ダメかな?
なんて、ナーバスな本人を前にして声に出してはとても言えない事だけに、心の中で思うだけにして仕舞っておく。
一応、身内だからね。
再来年の今頃はボクも兄貴みたいにピリピリしているのだろうか?ああはなりたくねーなぁ。
いやでも、そもそもボクに再来年なんかやって来るのか?
そう考えると、ちょっぴり不安になって来た。
だが待てよ。もしかしたら受験地獄自体を経験しなくても済むかもしれないな。
そう考えると、今度はちょっぴりお気楽になって来た。
なるほど要は気の持ち様ってワケか。現金なモンだな。
アレ?学校といえば、そういや今の緊急車輌が向かった先は、市街地のボクの通う高校のある方向だったな。
理由はわからないが、なんだか妙に胸騒ぎがしてきた。
大学受験はおろか、行ってる高校まで無くなっちまったら、流石に洒落や冗談じゃ済まなくなる。
花の高校生から、ニートに格下げだなんて事になったら、たまったモンじゃないもんなあ。
今は学校の授業は休講中だけれど、体育会系の連中は、こんな時でも部活の練習には余念がない。
昨日の帰り道でも、女子バスの顧問の体育教師が「1日の遅れは1週間の遅れと同等だゾ!」とか、意味不明な事を喚いていたっけ。
この体育教師はいつもパッツパツのもっこりジャージ下を履いていて、男のボクから観ていても非常に痛い。
日本にスキニーパンツを流行らせたのはこの先生だという噂があるくらいで、おそらくこの体育教師は、あえてワンサイズ下を買ってるに違いない。
モッコリジャージ協会があったなら、彼は初代会長に間違いなく推されて就任しているに違いない。
何を好き好んで、あんなパッツパツなのを履いているのかな?
このフィット感がたまらないとか、そんな感じなのか?
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