神様、ご機嫌はいかが?

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むかしむかし。 ある、世界のお話だ。 「最悪だ。この世の終わりだ。」 ある男は、この世界の真ん中で。 そんな事を叫んだ。 何事だ。と、尋ねる女に。 男は、絶望的な真実を伝えた。 「神様のお気に入りを無くしてしまって。 ご機嫌を損ねてしまった。」 苦笑してそう言った男だが、その顔は真っ青だったそうな。 神官と言う役職につく、ユウと言う男は。 まるで、戯けたように、こう言ったんだそう。 「おめぇら。世界が終わるぞ。やりたい事をぱーっとやれ。」 この世界を終わらせる引き金となった張本人は真っ青な空を見上げて。 「……ごめんね。この世界。」 そう、謝ったんだって。
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