神様、ご機嫌はいかが?

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最初に消え始めたのは、空だった。 ぼろぼろと剥がれていく。 全ては、こうやって出来ていたと、真実を突きつけるように。 それを見た人々は、慌てて、ユウに事情を聞き出す。 「お気に入りは、この世界だよ。」 ユウは答えた。 神様は、世界を無くした? 神様は、世界を壊そうとしているのに? 「お気に入りだった。世界を壊す。」 ご機嫌ななめの神様は気紛れに、全てを無に帰すと。 だって。 最初は、何もなかったんだから。 最初に帰るだけよ。 神様は、悪魔のように言って。 古い世界を見捨てた。 まあ、新しい世界を創るのも、一興かもね。
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