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ユウは。
何処か、遠くを眺めていた。
伝え出ずる歌を。
口づさみながら。
世界の終わりの日に、彼は何もしなかった。
三つの太陽さえ、活動をやめた世界で。
ユウは、冷え切った体を火で暖めながら。
「星屑振りし、空は消えて
深き海は、枯れゆく
あまりにも、残酷な世界を
また、一から作り直そうか
また、次の世界で
愛し合おう
次こそ、あなたを信じたい
あなたが欲しい
神様、お願い
また、二人で
生きていく為の世界を
何処か遠くに
創ってくださいな。」
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