序章「異世界だから!」

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何も悪餓鬼で校内の窓全部割ったり、毎日喧嘩したり、盗んだバイクで走り出したりなんてことはしてない。 ただ何というか。 中退事態は自分で切り出したものだ。 学校にいても何も得られず、夢なんかも持てずに、友達はいても彼女は愚か好きな相手すらできやしない。 勉強するだけなら家で勝手にやる方が身に付くし、運動だって自分に合ったトレーニングがあるし家で十分できる。 ならば青春は? それができそうにないから学校を出たのだ。 親には迷惑をかけたからその分今はバイト暮らしで金を返している所だ。 家は母とアヤカと俺の三人暮らし。 父親は世界を股にかけるカメラマン、そうそう家に帰ってなんて来ない。 二度寝をしようとする度に自分の人生の残念さに嫌気が差す。 変えようと思えば変えられるのだろうが‥‥‥‥‥‥‥何かしらきっかけがないとやる気というものは起きないものだ。 ハル「‥‥‥‥‥‥‥‥なんかアホみたいに面白いこと起こらないもんかね」
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