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「藤川大変だ!」
血相を変えて俺の元へ走ってきたのは山中。
「何があった」
「先輩が…いなくなった」
「はぁ!?」
ありえない。
こんなに沢山の警察官がいる建物なんだ。
逃げようとしても逃げられるはずがない。
でも、不可能を可能にしてしまうのが天才とも言われる男。葉山先輩だ。
念のため建物内を何人もの警察官で探した。
しかし、先輩を見つけることはできなかった。
「くそ…!!」
山中の苛つきが空気で伝わってくる。
捕まったと思った殺人犯がまた動き出した。
この連続殺人事件が幕を閉じることは彼の命が尽きるまでないだろう─────。
END
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