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アリシア「はぁ…気を取り直して、クエストでもやるか…」
そう言いつつもアリシアは気分の沈んだままギルドカウンターへと足を運ぶ
先程の騒動で皆逃げたと思っていたが、クエスト受け付け係は逃げてはいなかった。余程胆が据わっているのだろうか。
受け付け係「派手にやりましたねぇ」
アリシア「あー…ごめんねリリィ。壊さないようにと心掛けたつもりなんだけどね…」
クスクスと、上品な笑い方で話しかけるリリィと呼ばれた女性
リリィは呆れたかのような言い方でアリシアに言った
リリィ「あれだけ思いっきり壁に衝撃を与えたら壊れるに決まってますよね…それより、あの男の人は大丈夫なんですか?」
アリシア「あぁ、回復魔法すぐにかけたから大丈夫よ。それに壁も壊れやすかったし、完全にめり込む前に力も押さえたから、死んではいないはずよ」
リリィ「壁を壊した張本人が言うのですからそうなのでしょうね。後で弁償してください」
アリシア「うぐっ…本当にゴメン…」
リリィ「それで、今日は何をなさるおつもりですか?」
アリシア「おっと、そうだった」
本来の目的を忘れかけていたアリシアは、気を取り直してクエスト一覧を見ることにした。
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