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アリシア「今日ってDランクのクエストはもうないの?」
リリィ「ああ、先程アリシアさんが助けたあの男の子がほとんど受けていったんですよ」
アリシア「うげっ、そうなの?折角久し振りにランクあげに来たらこれか…今日って本当ついてないわね…って、少年!?あの子男の子なの!?」
リリィ「はい。って、知らなかったんですか?てっきり知ってたから介入したのかと思ってました」
アリシア「な訳あるか!私はああいうのが嫌いなの!」
アリシアは滅多にギルドには来ないため、ランクが低いのである。そのアリシアの適正クエストを、先程助けた少年が全て受けたと言うのは何とも悲しい話である。
リリィ「アリシアさんって、どうしてギルドランクを上げようとはしないんですか?」
アリシア「あまり必要ないからねー。っと、新しいクエスト来たわね」
リリィと雑談していると、奥から他の受け付け嬢がやって来て、新しいクエストを貼り出した。
しかも丁度Dランクのクエストである
アリシア「スライム5匹討伐…うん、これなら行けるわね」
リリィ「これならって…アリシアさんならドラゴンでも素手で倒せそうですけどね」
「やーねぇ、流石に魔法使わないと素手では倒せないわよ。じゃ、これ行ってくるわね」
「はい、お気をつけて行ってらっしゃいませ。……素手で倒せるんですね…」
リリィは冗談で質問したアリシアの回答に、冗談であって欲しいと思いながらアリシアを見送るのであった
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