#1

10/11
前へ
/17ページ
次へ
用意が終わりエンジンを始動すると、その音につられてか会社の方にゾンビが集まってきた。 「急いで車の荷物を…」 「あっ、それなら門の所に持ってきてます」 「…さすが。俺の嫁にこない?」 琉斗はニヤッとして美妃を見る。 琉斗は冗談のつもりだったのだが… 顔を真っ赤にさせ俯いたのであった。 「 (まぁ、いっか…) 」 琉斗が運転席に乗り、美妃はその隣の席に座る。 「教習用の車両があってよかった」 「どう違うんですか?」 「普通は俺が座っている席しかないんだ。教習用は隣に指導員が乗れるようになってる」 「…もし、これがなかったら?」 「外にしがみついて…」 「…」 「冗談。立つことになるけどスペースは普通の車両でも十分にあるから。さぁいくよ」 発信させ門の所に着くと、ケースを取りロープで固定する。 「門はどうしますか?」 前を見ると道路の車の間からゾンビが集まってきている。 「突破する」 一度バックさせ勢いをつけ金網の門を壊し、バケットで邪魔な車を押し退けていく。 「よし!このままA市までドライブだ」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加