2人が本棚に入れています
本棚に追加
用意が終わりエンジンを始動すると、その音につられてか会社の方にゾンビが集まってきた。
「急いで車の荷物を…」
「あっ、それなら門の所に持ってきてます」
「…さすが。俺の嫁にこない?」
琉斗はニヤッとして美妃を見る。
琉斗は冗談のつもりだったのだが…
顔を真っ赤にさせ俯いたのであった。
「 (まぁ、いっか…) 」
琉斗が運転席に乗り、美妃はその隣の席に座る。
「教習用の車両があってよかった」
「どう違うんですか?」
「普通は俺が座っている席しかないんだ。教習用は隣に指導員が乗れるようになってる」
「…もし、これがなかったら?」
「外にしがみついて…」
「…」
「冗談。立つことになるけどスペースは普通の車両でも十分にあるから。さぁいくよ」
発信させ門の所に着くと、ケースを取りロープで固定する。
「門はどうしますか?」
前を見ると道路の車の間からゾンビが集まってきている。
「突破する」
一度バックさせ勢いをつけ金網の門を壊し、バケットで邪魔な車を押し退けていく。
「よし!このままA市までドライブだ」
最初のコメントを投稿しよう!