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放置された車がある大通りを避けて、片側一車線の脇道を走る。
向かってくるゾンビは踏み、邪魔な車は押し退けた。
少し落ち着いたところで、今回の原因を話し合う。
「不思議だよな…。ゾンビになっているやつと、そうでない俺達…何か違いがあるとおもうんだが…」
「友達も…眠りにつくまで普通でした…」
「つまり、他のゾンビに噛まれたわけでもないし…俺達になくてゾンビになった奴らにあること…ん~…」
「空気感染はないですし、飛沫感染…?でも私がなっていてもおかしくないですし…」
「わけわかんねぇなぁ……おっ、薬局がある。ちょっと寄って行くから」
「はい」
駐車場に入ると店内にゾンビがいないか確認し、車両をバックさせ入口に突入する。そしてバケットを操作し、入口を塞き止める。
琉斗は店内を見回しもう一度確認する。
「よし、トイレ行ってそのあとは必要性の高い物を集めますかね」
「う~…お店の人…ごめんなさい」
トイレを終わらせ、長持ちしそうな食料、飲料、薬、トイレットペーパー等をダンボールに詰め車両にのせ、ガムテープで固定する。
「こんなもんか…おっ、レジの後ろに木刀が…」
木刀を取り目線を上げると、ある手書きのお知らせ板が目についた。
「琉斗さん、この……ん?どうかしました?」
琉斗の目線を追い美妃も板を見る。
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