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しばらく走ると駅前のホームセンターが見えたが、中に生存者がいるのか大量のゾンビが周りを取り囲んでいた。
「ここは無理だ……街の外れにも確かあったよな」
しばらく進み時おり道路を歩くゾンビを避けながら、ホームセンターへと辿り着いた。
降りて中を見るが、開店前に騒動が起こった為か誰もおらず門が閉まっていた。
「まずいな……無理矢理中に入ってセキュリティアラームが鳴ればゾンビが集まってくるし……」
琉斗は諦めガソリンスタンドへ向かうことにした。もしかしたら置いてあるかもという期待を胸に車を走らせる。
数件先にセルフのガソリンスタンドがあり急いで向かう。
着くと場内には血の跡があったが、人の気配はしなかった。
「とりあえず店内に入ってみるしかないかな……」
ナイフを片手に店内に入る。
「すいませーん」
反応はなかった。事務所にも入るが同じように反応はなく争ったような形跡が残っているだけであった。
「あった」
ロッカーの上に赤い携行缶が置いてある。
椅子を使い取るがバランスを崩しロッカーにぶつかる。
「ひっ!?」
琉斗の耳にロッカーから声が聞こえた。
「誰かいます?」
ナイフを構え一つずつ開けていく。3つ目に手をかけた時、中から女性が勢いよく飛び出し事務所から出ていこうとするが散らばった書類で足を滑らせ盛大にこけた。
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