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黒髪ショートで近くの学校の制服を来ていた。
ゆっくりと近づいていく琉斗に対し怯えた女子高生は座り込んだまま足と手で下がっていく。
背中が壁に当たったにも関わらずまださがろうとしている。
スカートから見える足はケガをしているのか膝から下にかけて血がついていた。
「た、たす…け…」
諦めたのか体操座りをしガタガタ震えだした。
「余程怖い目にあったんだな……大丈夫、安心しな。俺は琉斗、街から逃げる途中でここに来た。誰も取って喰ったりしねぇよ」
ナイフをケースにしまいロッカーや机を漁っていく。
女子高生は少し警戒心を解いたのか少し顔をあげ琉斗を見る。
「あった。手当てするから足を見せて」
琉斗は救急箱を持って女子高生に近づき座る。
「あ、すみません……」
血を拭い傷を消毒し包帯を巻いていく。
「にしても…あんたは賢いな、ガソリンスタンドに逃げ込むとは。こういう所は耐震設備になってるし防爆構造になってる。窓ガラスのなかに網状の線があるだろ?あれはなかなか割れないんだ。惜しいのは自動ドアの電源を落とさなかったことかな」
処置が終わり琉斗は立ち上がると携行缶2つを手に外へ出た。
軽トラに給油し軽油をそれぞれの缶に入れて軽トラに載せる。
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