アタシは捨て猫

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夜中の2時。 あたし雨音癒月は 硝子の割れるような音で 目を覚ました。 何事だろう?と 不思議に思いながら 音のする一階に降り リビングをちらっと覗くと 鬼のような形相の女が 父親の胸ぐらを掴み 殴りつけていたのだ。 その横には 体中に痣を作り泣きながら 『止めて!』と叫んでいる 祖母の姿があった。 一体何があったのか 幼いあたしには 理解出来なかったけど とりあえず自室に戻り バイト中の兄に電話を掛け 助けを求めた。 しばらくすると警察が来て 暴れる女を連れて行った。
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