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 正太郎は僕に何かあったら咎められてしまう。だから正太郎と一緒にいるときには怪我など許されたない。気を付けないと。  握る手に力を込めると、いつまでも繋いでいたい 暖かな手が優しく握り返してくれる。 「今は誰も居らぬ、堅苦しい言い方はよせ、僕たちは同じ…………ともだち……だろ?」  必死に伝えると、さらに顔を曇らせながらも 「直、では今だけは。」  大きな枝を探し剣客の真似事をする。  稽古をつけている僕とただの農民のショウでは年も体格も違えど関係ない。お互い遠慮なしに枝をぶつけ合い、笑い合う。大きく振りかぶって枝を振り下ろす正太郎より速く、横に枝を振れば勢いの方向が変わり、正太郎の枝が回転しながら撥ね飛ばされた。 「直、少しは手を抜いてくれ。」 「強くなっただろ? 僕が城主になって、ずっとショウを守っていくからな!」  肩を落とす正太郎に笑顔で飛びかかって、御褒美の抱擁をと首に巻き付くと優しく抱き締めてくれる。 「そうだな、直がどんどん強くなってしまって、兄としては複雑だよ。」  兄……だよな…… 「さぁ、次は?」 「木登りかな、いや、かくれんぼ!ショウ隠れて、僕が探すよ。」  正太郎を探せないはずない!  必死に探す。正太郎どこに………  かさっ
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