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「最悪…もうこの世の終わりよ…」 私は頭を抱えてうなだれていた。 隣りを見れば、真っ白なベッドの上で弟のヨウタが気持ち良さげに寝息を立てている。 私たちはあの日、父さんの運転する車で家族旅行に行く途中だった。 道路はつるつるに凍っていて、対向車線を走っていたトラックがスリップ、私たちの乗った車に追突した。 運転席の父さんと、助手席に座っていた母さんの命が同時に奪われた。 医者の話では私も一ヶ月近く昏睡状態で眠っていたらしい。 三日前、目を覚ましたのは奇跡的だったのだそうだ。 だけど同じく昏睡状態のヨウタはまだ目を覚まさない。
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