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私の今の目標はなんだろう………神子は考える
青娥「太子様、どうなされました?」
神子「いえ、何でもないです、申し訳ありません」
神子は視線を落とすとそこには絵画の中に文字があちらこちらに並んでいる不思議な書物、「マンガ」があった。
神子「確かに青娥の言っていた通りなかなか興味深いものですね」
青娥「お気に召した様で何よりです」
この時代に降り立ってきた私達は現代の技術の進歩についていけずこうやって幻想郷の文化に触れ合う機会が多くなりました。でも大抵は分からない物ばかりだし、誤った使い方をして大騒動に発展するのは懲り懲りですよ、この前も布都が風呂のガスを爆発させたこともありましたから…使い方があってれば便利なのてすけどね……そんなことを思って無理矢理自分のナイーブな考えを消し去った
屠自古「飯できたぞ?」
そこにエプロン姿の屠自古がだらしなさそうな声でやってきた
青娥「では太子様続きは後ほど」
神子「そういたしましょう」
書庫から我が家の居間に移動するとそこにはご飯、味噌汁、鮭、おひたしなどなど種類が豊富で尚かつ栄養バランスが良さそうな食事が並んでいた
布都「太子様早く早く!」
芳香「せーがー」
そしてもうそこには全員集合していた、いつも大抵同じ時間にみんなで食事、これが当たり前であり日常である、時刻は午後1時、その時だった
青娥「誰か…いますね」
視線の先には一人の子供が外からこちらを覗き込んでいるのが見えた。
神子「どうしましたか?迷子ですか?」
???「……」
神子「あの……」
???「……お腹減った」
子供はじぃっと神子の方を見るとその後食卓の方に視線を移している
神子「え、えっと」
屠自古「入れてやれば?」
神子が上手く状況を飲み込めない中、屠自古が言った
屠自古「食うか?」
???「食べる!」
子供は元気にはしゃぎながら屠自古の方へ向かった、手を洗ってくるよう子供に言い聞かせた屠自古
屠自古「あいつ誰?」
神子「知らないですが…」
視線をみんなの方にやっても全員知らない様子だった
???「洗った!食べていい?」
屠自古「別にいいけどその前に親は?」
???「?」
屠自古「えっと……家は?」
???「……分かんない」
屠自古「はぁ?じゃあ名前は?」
???「名前………あ」
ユキ!
そうやってユキという少女は大きな声で自分の名前を言った
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