江戸時代の犯罪について

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忘れてました。裁判 御白州の前に~ 与力の吟味 逮捕された罪人は、裁判を行う吟味方与力の取り調べを受ける。 吟味は、5人の与力で行われ、1人が主任格、あとの4人は立ち会いである。裁判は主任格の与力といえども独断で下すことは許されず、5人がそろったところで行われた。吟味与力が1日に処理する案件は多いときで50~60件、事件関係者で公事溜り(くじだま)(待合室)は非常に混雑していた。しかし、吟味そのものは整然と行われたという。取り調べは罪人の自白を求めるため行われ、役人が自白調書を作成した。自白しない場合は拷問するが、拷問は与力の能力がないことをしめすと考えられていた。町奉行は吟味せず、与力が作成した調書をもとに審査を行った。
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