解説とあとがき

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お付き合い、ありがとうございます。 では早速。 進化の背景には、地球の環境の変化があります。 まず、最初に衝突したのは隕石ですが、ただの隕石ではありません。 と、いうより、他の『太陽系』と衝突、太陽系自体が融合してしまった状況を考えてみました。 何度も繰り返し地球に衝突する惑星の衝撃と、引力を有するもう一つの太陽の出現により、惑星間の距離、軌道はメチャクチャ。 地球においては、1度は衝突により氷河期に突入するも、変則的に地球との距離をとる、二つの太陽の影響で極度なまでに温暖化。 1年の周期(二つの太陽と地球の位置関係のローテーション)は2000日前後に落ち着き、最低気温は30度、最高気温は60度にまで上昇すると想定しました。 この環境の元、現存の生物はその殆どが死滅。 さすがの人類でも、この環境には適応できないのではないでしょうか。 さらに打撃を与えたのが、世界各地にある『原子力』関連の施設。多数の隕石衝突の影響で、すべての関連施設が大破。 地球の主要都市はすべて放射能に汚染され、その汚染の影響の中で何とか対応できる個体を排出することができたのが、本作に登場する未来の生命体です。 彼らは、放射能が降り注ぐ中で、むしろ、その存在を生体のエネルギー源として活用する身体に進化しました。 進化の末、彼らが知能を持つにいたったとき、彼らの生活圏を広げるためには、各地を放射能で汚染させる事が必要不可欠。 そこで彼らは、ウランをまき散らす事を行い、結果、地球上のすべてが放射能に汚染された地域となりました。 (ちなみに、そうした背景の中で彼らのもつ、そもそも鋭敏な触角は、ウラン濃度を測る事に特化して進化しました。) ここで考えていただきたいのが、この行為は善なのか、悪なのか。
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