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寝こけるミツルギを揺すり起こす
大介
「おやじさん…すまねぇ、寝過ごした…」
ミツルギ
「あ…大介かよ
お前は出て行かないのか…」
大介
「俺、おやじさんの力が少し分かったぜ…」
ミツルギ
「ふん、言ってみな…」
大介
「最初から説明するよ
まず、体捌き
左右どちらかの足を起点にして、相手の内側に最短距離で周り込んで自分の有利な位置取りをしているんだ
次に、緩急
おやじさんは、さっきの体捌きをする瞬間のみ最速になるんだ、手や他の動きも意識的に遅くしているよね?。」
ミツルギ
「ほう、よく分かったな…」
大介
「最後に一つ上手く説明出来ないけど…
おやじさん、あんた少しだけ未来が見えてないか?」
ミツルギ
「クッ……ブッ……」
大介
「なんだよ?」
ミツルギ
「ダアッハッハッハッハッハッ!!」
大介
「…?」
いきなりの大笑いに大介が引くが…
ミツルギは涙を浮かべて笑う
ミツルギ
「あ~腹痛ぇ~」
大介
「笑い過ぎだろ!俺だってこんな理屈は無いって思ってるんだからよ~」
ミツルギ
「まあ、そうだな…
俺の闘士としての、強さの源を初めて見破ったのがデビュー前の小僧とはな~
しかも、未来がブフッ」
また、笑い出した…
大介
「笑いのツボが分かんね~よ~」
そこから、五分間ミツルギは笑い続けた
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