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大介は酒樽を片付けながらミツルギを待っている
『ガッチャ~ン』
大介
(派手にコケたな…)
ミツルギ
「すまねぇ、ちと肩貸しな…」
まだ、大分千鳥足のミツルギを支えてながら部屋を一瞥する
ひっくり返った部屋を残し出掛けた
向かった先は何時も馴染みの市場だった…
大介
「おやじさん、なんの用で来たんだよ?」
ミツルギ
「もっと奥だ!」
市場の奥、更に奥、に進んで行く
路地の一角から脇道に入り、崩れかけの廃屋にしか見えない建物に着いた
ミツルギ
「二階だ…」
建物の外階段を使い二階へと上がる、扉が一枚あるだけだった…
大介
「なんの扉だよ…」
ミツルギ
「看板が、ホレ、腐ってそこに落ちてるぞ」
ミツルギが指差した先、扉の横に小さな板が斜めになって落ちてる
『 のろい 』
大介
「………」
ミツルギ
「入るぞ…」
ミツルギは大介を置いて店内へ入って行く
大介は躊躇いながら店の扉を開いた…
カビ臭い匂いが立ち込める店内は武器、防具が所狭しに並んでいる…
ミツルギはカウンターに進み寄ると
ミツルギ
「おい、爺さんよ生きてるか?」
?
「なんじゃ?客か?」
奥から、のっそりと店主らしき人が出て来た
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