第1章 始まり

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大介は酒樽を片付けながらミツルギを待っている 『ガッチャ~ン』 大介 (派手にコケたな…) ミツルギ 「すまねぇ、ちと肩貸しな…」 まだ、大分千鳥足のミツルギを支えてながら部屋を一瞥する ひっくり返った部屋を残し出掛けた 向かった先は何時も馴染みの市場だった… 大介 「おやじさん、なんの用で来たんだよ?」 ミツルギ 「もっと奥だ!」 市場の奥、更に奥、に進んで行く 路地の一角から脇道に入り、崩れかけの廃屋にしか見えない建物に着いた ミツルギ 「二階だ…」 建物の外階段を使い二階へと上がる、扉が一枚あるだけだった… 大介 「なんの扉だよ…」 ミツルギ 「看板が、ホレ、腐ってそこに落ちてるぞ」 ミツルギが指差した先、扉の横に小さな板が斜めになって落ちてる 『 のろい 』 大介 「………」 ミツルギ 「入るぞ…」 ミツルギは大介を置いて店内へ入って行く 大介は躊躇いながら店の扉を開いた… カビ臭い匂いが立ち込める店内は武器、防具が所狭しに並んでいる… ミツルギはカウンターに進み寄ると ミツルギ 「おい、爺さんよ生きてるか?」 ? 「なんじゃ?客か?」 奥から、のっそりと店主らしき人が出て来た
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