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ミツルギ
「よう、正宗爺さん生きてたか?」
マサムネ
「なんじゃ?ミツルギ、京極の小僧か?」
ミツルギ
「おいおい、もう60を越すのに小僧呼ばわりは、
よしてくれよ、爺さん」
マサムネ
「けぇっ!半人前が!」
大介
「あの?おやじさん?」
ミツルギ
「ああ、この人はな~この店の店主の正宗爺さんだ!ちゃんとした武器が必要な時は、此処が一番だ!」
マサムネ
「ん?新しい弟子かい?」
大介
「はい、ミツルギのおやじさんに世話になってます…
大介と言います」
慌てて頭を下げる俺から視線を外さず
マサムネ
「まだ、酔狂を続けてるか…」
ミツルギ
「俺個人の事だ好きにさせてくれよ、こいつに合う武器と防具を出してくれないか?」
マサムネ
「闘士見習いか…
ならば、この隕鉄刀と、この篭手と脛当てじゃな」
ミツルギ
「ほれ大介、付けてみな…」
大介はカウンターに近付き
刀を手に取ると静かに抜く…
刃渡り60㎝程の片刃の刀身が鈍く光る
マサムネ
「打刀じゃ、銘は無いが良質じゃ
小僧の弟子であれば、防具は最低限が良かろう…」
大介は刀を鞘に納めると篭手に触れる
大介
「…マサムネさん」
マサムネ
「なんじゃ?小僧」
大介
「これ、デカ過ぎる…」
マサムネ
「小僧よ防具は初めてか?」
大介
「はい」
マサムネ
「こんな小僧に勿体無い…」
ミツルギ
「俺が良いって言ってんだから文句言うな」
横からおやじさんの助けが入り、少しホッとする大介だった
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