第1章 始まり

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ブツブツ言いながらも、丁寧な説明が始まった マサムネ 「そう、そこで腕に巻き留める、大きいなら手を入れてから、魔力って言っても解らないよな~ まあ、気を込めな!小僧の気に反応して丁度良い大きさになるからよ」 大介 「へぇ」 言われた通りにすると、篭手は俺の腕と同化してるかの様に吸い付く  マサムネ 「篭手には鎧通しもついておる、素手で鎧を着込んだ奴と戦う時は便利じゃろ? 更に篭手、脛当て共に隠し刃があるからの、自分で怪我するなよ?」ニカッ 大介 「分かった」 手首の返し方で刃が出る仕掛けだ… 篭手には肘に直刀、手首に曲刀が隠されていた 脛当てには、爪先と踵に向かい鷲の爪の様な返しが飛び出す 大介 (これは、必要か?) ミツルギ 「どう、使うかはお前次第だぞ?」 心を読まれた様な言葉にドキリとする俺を放置して、 マサムネ爺さんの調子が上がって来た様だ マサムネ 「し~か~も!この篭手には心憎い機能付きじゃ~ 記憶した武器ならば5m以内なら手元に引き戻してくれるんじゃ!」 大介は籠手をカウンターに置かれた隕鉄刀に向けると、見えない何かに引き寄せられ、刀の柄は手の内に納まる 大介 「これは、便利だ…」 ミツルギ 「気に入ったか?   ほら、向こうでちゃんと着てきな、俺はまだ爺さんに用があるからよ」 大介 「はい、おやじさんありがとうございます」
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