第1章 始まり

16/34
前へ
/361ページ
次へ
そして、あっと言う間に時が経ち 明日はとうとう、デビュー戦となった 命を懸けた明日の戦いを前に俺はしみじみ思っていた まず、この二年間が何より地獄だった… 特に後半の地獄を彩ったのは、この指輪だ… この指輪は装備者の重力を増大させるクソ仕様の指輪だった… 2倍から始まり…二ヶ月毎に倍率が上がる 現在も、装備中で5倍になっている ミツルギ 「大介よ、明日に向けて数値調べるぞ~」 大介 「分かった…」 何時もの水晶玉を触り数値が出る ミツルギ 「最新型は身長、体重まで出るそうだ  大介  力 100  速 95  身長 140㎝  体重 210㎏ あ、すまん指輪外して良いぞ~」 大介 「おやじさん先に言ってくれよ」 指輪を外し、そのまま水晶玉を触ると… 力 498  速 600 身長140㎝ 体重 42㎏ こんな結果が弾き出された… ミツルギ 「これは、俺が戦っていた時期と大差ない数値が出てるの… ちと、やり過ぎてしまったか…」 大介 「おやじさん、身体が軽い!軽過ぎて気持ち悪い…」 ミツルギ 「大介、とりあえず明日は指輪、無しで戦って良いからな!」 大介 「分かった、このフアフア感を慣らしてくるよ」 体を動かしながらも不安は拭えない… 能力は高くなっている様だが… 明日の本番は大丈夫なのだろうか… どんなに体を動かしても、理由の無い不安は募る一方だった…
/361ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加