第1章 始まり

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それでも、朝は来る 闘技場はデビュー戦を迎え、お祭り状態だ それに反して、葬列みたいに沈痛な顔の選手集団に混じり整列する大介が居た 大介 「30組60人か… しっかし、この空気に耐えられん…」 ? 「ダイか?元気してたか?」 大介に声掛けて来たのは、忘れかけていた人、耕介だった 大介 「…………?コウか…?」 耕介 「忘れていた?」 大介 「忘れてない…」 耕介 「そうか、なら良いんだ… 大介は良い奴だな、死ぬなよ…」 大介 「祐介は?」 耕介  「彼は反対の組みだ…」 その時、目の前の正門が音を立て開き、選手達が招き入れられる 中では、山羊の仮面を被ってる奴がルールについて話し始めた 山羊頭 「初めまして 今日のデビュー戦は特別死合でねぇ 武器は剣、槍、斧しか認めないからねぇ、出場前に入り口でかりなさいね 後、防具は此方が用意した盾のみを許すわよ~ アタリ、ハズレがあるからね 最後に、必ず息の根を止める事、例外は一切認めないからね…以上よ」ニヤリ そこまで、喋ると山羊頭は姿を消したのだった…
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