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闘技場の控え室に移動すると…
葬列の悲壮感は更に増す
それとは、裏腹に闘技場は最高の盛り上がりを見せていた
客席は完全なる満員御礼、立ち見も居る
全員が足を踏み鳴らして、コールする
おやじさん曰わく、今日は殺しが見たい連中が集まる反面で、新しい闘士のパトロンになる事を目的としている奴も居るらしく…
強力に強引にアピールしろ!!!との事…
大介
(強引って…
どうやってアピールすんのかな…
でも、やり方は教わってないぞ?まあ、勝てば良いよな?)
山羊頭
『皆さん、お待たせ致しました
年に一回のお楽しみ、今回は60人が参加したわよ~
必ず半分死ぬわよ
若き男が命を掛け、一瞬に火花を散らす!
そして片方は命を散らし、片方は栄光を授かるのです』
観客席からは更なる歓声、怒声、悲鳴が混じった声が響く…
山羊頭
『さあ、一組目が入場するわよ』
今回だけは生死の判別の為に審判がおり、実況しながら審判するそうだ
大介
「本当、悪趣味だな…眠るよ俺は…」
隣にいる耕介に伝え横になる
俺は30組目の最終組、耕介は29組目なんだそうだ
緊張からだろ耕介は闘技場に入ってからは、話し掛けても、一切喋らなくなっていた…
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