第1章 始まり

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闘技場の控え室に移動すると… 葬列の悲壮感は更に増す それとは、裏腹に闘技場は最高の盛り上がりを見せていた 客席は完全なる満員御礼、立ち見も居る  全員が足を踏み鳴らして、コールする おやじさん曰わく、今日は殺しが見たい連中が集まる反面で、新しい闘士のパトロンになる事を目的としている奴も居るらしく… 強力に強引にアピールしろ!!!との事… 大介 (強引って… どうやってアピールすんのかな… でも、やり方は教わってないぞ?まあ、勝てば良いよな?) 山羊頭 『皆さん、お待たせ致しました 年に一回のお楽しみ、今回は60人が参加したわよ~ 必ず半分死ぬわよ 若き男が命を掛け、一瞬に火花を散らす! そして片方は命を散らし、片方は栄光を授かるのです』 観客席からは更なる歓声、怒声、悲鳴が混じった声が響く… 山羊頭 『さあ、一組目が入場するわよ』 今回だけは生死の判別の為に審判がおり、実況しながら審判するそうだ 大介 「本当、悪趣味だな…眠るよ俺は…」 隣にいる耕介に伝え横になる 俺は30組目の最終組、耕介は29組目なんだそうだ 緊張からだろ耕介は闘技場に入ってからは、話し掛けても、一切喋らなくなっていた…
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