第1章 始まり

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そんな、日々が過ぎ… あの、夏の日が来た… 夏の日差しの下、俺達の前に老練な戦士が、 現れたのだ… 年齢は60代ぐらいか、 苦虫を噛んだ様な不機嫌そうな顔、 白髪が大分混じる黒髪、灼けた肌、 左目から縦一直線に伸びる傷が特徴的だ… それ以上に俺の目に留まったのが、 右足が膝下から無く、木の義足が付いており 左腕も前腕が途中から無かった… 戦士 「おい!お前とお前、それとお前だ!  ついて来い!もたもたすんな!」 俺以外にも二名が呼ばれた 戦士は杖をつきヒョコヒョコと歩き始めた その後を俺達三人は付いていく 闘技場から出てすぐ、闘士達の練習場に到着した 何をさせられるのか?不安な俺達を余所に、 戦士は木陰に有る椅子に腰掛けた 戦士 「ふ~っ」 苦虫を噛んで深いため息を吐く 長い沈黙が続く、影の中から目だけが光る 「あの…すいません俺達は何を…」 一人が沈黙に耐えらず話し掛ける 戦士 「……」 沈黙のまま、瞬きすらしない 俺(なんだか、気持ち悪いじいさんだな~) 戦士 「ふ~俺は京極 御剣(ミツルギ)だ  お前達は選ばれた」 「え?でも俺達…  片付けの仕事あるし…」 ミツルギ 「あ?死体の片付けは昨日までだ…  生まれて10年経ち、力のある奴は闘士に選ばれる事になっている… まあ、雑用も相変わらずあるが… 今までより、飯は喰えるだろう」 三人は顔を見合わせる、全員がバラバラの グループだったが 俺も、グループのリーダーだった… 飯が喰えるの一言に、三人の顔がほころぶ ミツルギ 「その代わり、二年後にお前達は闘士として殺し合いをしてもらう事になる…」
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