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いきなりの言葉に全員が顔を強張らせる。
ミツルギ
「まあ、お前達三人同士が戦う訳じゃないが
他の場所で鍛えてる奴らと、一騎打ちだ…
闘う二人の内、片方が死ぬ迄な…」
俺
「死ぬまで…」
ミツルギ
「死ねば終わりだ、逆に楽かもな
勝てば生きる権利が与えられ名前が許される…
単なる奴隷から闘士様に成るわけだ…」
俺
「そして、死ぬまで戦うのか?」
ミツルギ
「いや、力を認められたら…
闘士育成者になる事が出来るわけだ俺みたいにな、
まあ、最後の闘いでヘマしちまったからな~こんな身体だがな~」
俺
「ミ、ミツルギさん」
ミツルギ
「名前で呼ばれるのは好かん」
俺
「何て呼べば?」
ミツルギ
「師匠なんてガラじゃねぇしな~」
俺
「おやじさんで良いか?」
ミツルギ
「構わんぞ
そうだ、お前達にも名前が無いと呼び辛いな…
あくまでも、俺達の中での名前だがな…
お前は祐介、お前は耕介、お前は大介だ」
俺
「俺は大介かぁ」
初めて名前を貰い、嬉しかった記憶が蘇る
自分の口元が、緩んだ…
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