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それからの一年は…
体力強化ばかりの地獄だったな…
片方が10㎏あるパワーリストを4つもを着けて生活しなきゃならないのだ
更にそれで、24時間走り続けるとか…、
川を泳いで遡って行くとか…、
崖から落とされ、素手で這い上がれとか…
まったく、思い付きで嫌がらせ、されてるのかと本気で思った程だ…
しかし身体は苛める程に強く成るのは実感していたのだ
そしてまた、夏が来た
ミツルギ
「小僧共、今日からお前に技術を教える…
後、一年で更に体力を強化して闘士としての戦い方を学べ」
「「「はい!」」」
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実戦レポートでは、パワーリストを外して、おやじさんと戦うのだが…
おやじさんは鬼の様な…
いや、あれは鬼だった…
左腕に鉄製の義手と盾を着けて、刀の代わりに杖を使い、俺達三人を同時に相手する
ミツルギ
「おら~
刀ばかりに気を取られるな!
周りに目を配れ、気を張れ!」
どんな、打突も捌かれる
仲間の身体を盾にされたり、
躊躇して隙が在れば問答無用で、義足や盾による打撃が飛ぶ…
三人掛かりでも全く捉えられない
ミツルギ
「お前達は全然ダメだな~」
祐介
「おやじさんが速過ぎるんだ」
耕介
「三人での連携が上手く行ってないんだ!」
大介
「………………」
ミツルギ
「大介、おめぇは何か意見は?」
大介
「いや…
俺はもう少しで、おやじさんを捉えられると思うんだけど…」
ミツルギ
「ほう?」
ミツルギの目が細くなり、大介を見る…
大介
「おやじさん、速さは多分俺達より各段に遅い…
速く感じる、秘密は緩急と体捌きだろ?」
ミツルギ
「んで?」
大介
「そして、後一つ…
これが全く分からん!」
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