第1章 始まり

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それからの一年は… 体力強化ばかりの地獄だったな… 片方が10㎏あるパワーリストを4つもを着けて生活しなきゃならないのだ 更にそれで、24時間走り続けるとか…、 川を泳いで遡って行くとか…、 崖から落とされ、素手で這い上がれとか… まったく、思い付きで嫌がらせ、されてるのかと本気で思った程だ… しかし身体は苛める程に強く成るのは実感していたのだ そしてまた、夏が来た ミツルギ 「小僧共、今日からお前に技術を教える… 後、一年で更に体力を強化して闘士としての戦い方を学べ」 「「「はい!」」」  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 実戦レポートでは、パワーリストを外して、おやじさんと戦うのだが… おやじさんは鬼の様な… いや、あれは鬼だった…   左腕に鉄製の義手と盾を着けて、刀の代わりに杖を使い、俺達三人を同時に相手する ミツルギ 「おら~  刀ばかりに気を取られるな!  周りに目を配れ、気を張れ!」 どんな、打突も捌かれる 仲間の身体を盾にされたり、 躊躇して隙が在れば問答無用で、義足や盾による打撃が飛ぶ… 三人掛かりでも全く捉えられない ミツルギ 「お前達は全然ダメだな~」 祐介 「おやじさんが速過ぎるんだ」 耕介 「三人での連携が上手く行ってないんだ!」 大介 「………………」 ミツルギ 「大介、おめぇは何か意見は?」 大介 「いや… 俺はもう少しで、おやじさんを捉えられると思うんだけど…」 ミツルギ 「ほう?」 ミツルギの目が細くなり、大介を見る… 大介 「おやじさん、速さは多分俺達より各段に遅い… 速く感じる、秘密は緩急と体捌きだろ?」 ミツルギ 「んで?」 大介 「そして、後一つ…  これが全く分からん!」
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