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祐介
「何だよ!結局分かってないのか…」
耕介
「まあまあ…」
身体の大きな祐介が騒ぐのを耕介がなだめている
ミツルギ
「よし大介、お前だけで、もう一回だ…」
大介
「えっ?」
ミツルギ
「俺の左目が見えてないのは、気付いてるよな?
俺の死角から攻めてみな…」
ミツルギは見えない左目を指しながら歩を進める
大介
「分かった…」
練習場の真ん中に立つ二人、
間を空けず、大介が突っ込む
大介
「シャ!」
正面からの右袈裟を一閃
ミツルギは義足で一歩踏み込み、
大介の左側に回り込み、一閃を回避
ミツルギ
「ドン!」
回り込みながら、右膝を叩き込む
しかし、袈裟の段階で自由にしていた右腕でその膝を受ける
受けた威力を喰い、回転を生み出す
下から上への斬撃
大介
(普通は、受けるしか無いが…)
『スカッ』刀は空を斬る
大介
(やはり…)
その瞬時、大介の顔面に鉄槌が刺ささり
大介は意識を手放した
ミツルギ
「ありゃ、やり過ぎた…」
祐介
「大丈夫か?大介…完全に延びてるな~」
耕介
「普通にやられた様にしか…」
ミツルギ
「お前達は、分かってないな~」
ポリポリと頭を掻くミツルギ
祐介
「何が分かってないんだよ?
あんたは具体的に何にも、教えてくれて無いじゃないか?単に苦しいだけで、こんなの…
あんたの憂さ晴らしだろ?こんなんじゃ、強くなれる訳ないだろ!」
耕介
「ユウ!やめろよ!おやじさんに何 て事を…」
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