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突然の怒りの爆発に場が冷える
ミツルギ
「好きにし構わないぞ、余所に移るのも自由だ…」
ミツルギは静かに言葉を放ち立ち去る
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大介
「そっか…」
意識を取り戻した俺は二人から事の顛末を聞いていた
祐介
「なあ、ダイも俺達と余所に行こうぜ!此処に居ても強くなんてなれないぞ!」
大介
「コウも、同じ意見か?」
耕介
「おやじさんには世話になったが…
俺はまだ、死にたくは無いんだよ…」
大介
「そっか…」
耕介
「なあ、三人で行かないか…」
大介
「気持ちだけ受け取っておく…」
祐介
「は?お前、あんな奴に義理立てして
惨めに死ぬつもりかよ?一年も無いんだぞ?」
大介
「そんなんじゃない…」
耕介
「ダイも良く考えろよ…」
大介
(おやじさんの強さが分からないのか…
それこそを、理解出来なきゃ死しかない)
部屋にミツルギがのっそり入って来た…
ミツルギ
「んで、意見は纏まったか?」
祐介
「俺と、コウは出て行くよ」
怒りに満ちた視線を投げながら伝える
耕介
「ダイ!、お前も一緒に行こう!」
大介
「………」
祐介
「コウ、自殺志願者は放っておけよ」
ミツルギ
「明日の朝には此処を出て余所に行きな…」
ミツルギは又静かに言い放ち出て行った
大介
「俺は行かないから、じゃ寝る…」
祐介
「勝手にしろよ!」
憤慨する祐介をしり目に、俺は深く眠りに落ちた…
そして目が覚めた時は、既に昼だった
二人の少ない荷物は無くなっていた…
大介
「やべ、寝過ぎた…」
伸びをし練習場に行くと…
木陰の下に酒樽に埋まる様にミツルギが寝てる
大介はゆっくりと近付く
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