146人が本棚に入れています
本棚に追加
/92ページ
「それにしても君が幽亮の所に来てから、半年が経つわね…
どう、もう…怪異には慣れたかしら？」
そう…僕には子供の時から人とは異なるものを見る力つまり霊を見る力がある
僕が幽亮さんの探偵事務所でバイトをしているのもその力のおかげだ
「それが…まだ、慣れないです
いつも怪異に出会うたびにこれは現実なのかどうかって思わずにはいられません」
「そう、ね…
怪異はいつ何どきだって私や君のすぐ近くにいる存在なの
そして、ちょっとしたきっかけで誰もがあちらの世界に入ってしまうの
怪異が見えない人間には分からないけど
見える人間にしてみれば、それを現実だと思うにはまだ無理があるかも知れないわね」
そんな咲京さんの話を聞いて僕は思い返していた
「えぇ、そう…ですね、でも、あれらは現実に起こり、そして全て本当の体験です。」
そうして僕は咲京さんに話始めた…僕が夏から今までに出会った事件の事を…
最初のコメントを投稿しよう！