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「それじゃあ続きだ、二番の歌詞は…」
お部屋は北向き くもりのガラス
うつろな目の色 とかしたミルク
わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
「これが次のヒント、僕の考えだと、この歌が表す部屋がある筈だ」
「お部屋は北向き、曇りのガラスって何処なんですか
二階には窓のある部屋が幾つかありましたよ」
「じゃあ、それらの部屋の何処かか?」
「いいや、誠
確か…、窓の無い部屋があったはずだな」
「あぁ、物置に使っている部屋だが…」
「そこだ、そこに案内してくれ」
「幽亮さん、どうしてですか?」
「昔は北向きの部屋って言うのは日があまり当たらない部屋で
だから物の劣化を防ぐ為に物置にしたり
使用人の様に身分が低い人の部屋に使っていたんだ」
問題の部屋に着くと幽亮さんが部屋の中を歩き回る
「そして、曇りのガラスというは本来だったら
その部屋に窓があった場所というのを表す…」
「直也君、ちょっとこっちに来てごらん
分かるかい?」
「あれ、風が…?
なんか、ここから隙間風が入って来てます!」
「そう…そしてここの壁を見てごらん
これは一度、窓用にあけた穴を埋めたんだ
うつろな目の色 とかしたミルクを示すであろう灰色の漆喰でね」
幽亮さんが壁に触れながら言った
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